バロン ドーヴェルニュ キュヴェ サフィール ドザージュ ゼロ グラン クリュ
すべてグラン クリュ ブジー産の葡萄。平均樹齢35~40年。現在販売中のものは2005年産が3分の2、2004年産が3分の1のブレンド。ドザージュ ゼロのノンドゼ。年間生産量1500本の超限定キュヴェです。このシャンパンの気品や深みのある味わいから宝石のサファイアがイメージされ、キュヴェ名「サフィール」が命名されました。
テイスティング コメント
明るいゴールドの色調。香りはリンゴ、グレープフルーツ、白い花のアロマに、ジンジャーブレッドやクロワッサンのような仄かな甘い香ばしさ。少しフリンティな香り。鉱物的なミネラルのヒント。口に含むと爽やかでしっかりとした構造を持ち、風味には柑橘類、ヘーゼルナッツを思わせる。瑞々しさとほろ苦さが絶妙。ビビッドな酸味、力強いミネラル感がアクセント。ドライ感があり引き締まったフィニッシュ。親しみやすい味わいながら深みが感じられ調和のとれた仕上がり。
合う料理 前菜、牡蠣、海老のグリル、寿司、天ぷらなど。
2024年6月試飲
バロン ドーヴェルニュ
新世代のシャンパーニュの造り手に共通して見られる傾向として、「本物のシャンパンとはどういうものか?」を深く追求する姿勢が挙げられますが、中でも職人的な厳しさをもってその命題に挑戦しているのが、ヴァンサン ドーヴェルニュです。
彼が出した答えは、「単一区画からの単一品種によって、鮮やかな個性を示すこと」。まさしくブルゴーニュのドメーヌものにも通ずる、レコルタンならではの醍醐味です。幸い、彼が99年に継承した7haの畑はすべてグラン クリュ ブジーでした。このうち最優良区画のピノ ノワール100%で造る入魂の作品が、「フィーヌ フルール ド ブジー」(「ブジーの可憐な花」)です。ボトルに象徴的にあしらわれた白い花は、「シャンパーニュ地方の花」であるマーガレットです。
「私たちのシャンパンは、いつも贔屓にしてくれるヨーロッパのシャンパン愛好家からのリピート注文でほとんど完売します。ワインガイドなどに出展したりして新しい顧客を増やそうとするよりも、今のお客さんを満足し続けられるような堅実な仕事をしたいのです」。また「趣味は何ですか」という問に「仕事です」と即答する、地にしっかりと足をつけた若き職人の姿です。
尚、2013年に相続の関係でNMに登録変更を行ったのに合わせて、メゾン名を「ユベール ドーヴェルニュ」から「バロン ドーヴェルニュ」に改めましたが、ご紹介しているシャンパンはすべて、引き続き自社畑のぶどうのみから造られています。