バロン ドーヴェルニュ フィーヌ フルール ド ブジー グラン クリュ
ブジー グラン クリュのピノ ノワール100%。0.8ha。平均樹齢30年以上。36ヶ月間以上ビン熟成。ドザージュは7g/l。キュヴェ名の「フィーヌ フルール」は「可憐な花」という意味で、ラベルの白い花は、シャンパーニュ地方のシンボルの花マーガレットです。
テイスティング コメント
明るいゴールドの色調。香りはタンジェリンやマンゴーなどのフルーティーな果実香とトースト、ブリオッシュ、ヘーゼルナッツの香ばしさ。バニラや蜂蜜の香りがほのかに香り魅惑的なブーケが鼻腔をくすぐる。口に含むとスムーズでキメ細かな発泡が心地よく、爽やかな酸とミネラルが味わいを支える。パイナップルや桃を思わせるフルーティーな果実味。親しみやすさとエレガントさを兼ね備えており華やかで明るい雰囲気を醸し出している。フィニッシュのキレもよくフィネスを感じる。
合う料理 白身魚のフリットやムニエル、エビとアボカドのマヨネーズ和え、フォアグラなど。
2024年6月試飲
バロン ドーヴェルニュ
新世代のシャンパーニュの造り手に共通して見られる傾向として、「本物のシャンパンとはどういうものか?」を深く追求する姿勢が挙げられますが、中でも職人的な厳しさをもってその命題に挑戦しているのが、ヴァンサン ドーヴェルニュです。
彼が出した答えは、「単一区画からの単一品種によって、鮮やかな個性を示すこと」。まさしくブルゴーニュのドメーヌものにも通ずる、レコルタンならではの醍醐味です。幸い、彼が99年に継承した7haの畑はすべてグラン クリュ ブジーでした。このうち最優良区画のピノ ノワール100%で造る入魂の作品が、「フィーヌ フルール ド ブジー」(「ブジーの可憐な花」)です。ボトルに象徴的にあしらわれた白い花は、「シャンパーニュ地方の花」であるマーガレットです。
「私たちのシャンパンは、いつも贔屓にしてくれるヨーロッパのシャンパン愛好家からのリピート注文でほとんど完売します。ワインガイドなどに出展したりして新しい顧客を増やそうとするよりも、今のお客さんを満足し続けられるような堅実な仕事をしたいのです」。また「趣味は何ですか」という問に「仕事です」と即答する、地にしっかりと足をつけた若き職人の姿です。
尚、2013年に相続の関係でNMに登録変更を行ったのに合わせて、メゾン名を「ユベール ドーヴェルニュ」から「バロン ドーヴェルニュ」に改めましたが、ご紹介しているシャンパンはすべて、引き続き自社畑のぶどうのみから造られています。