2024年10月

ポマールのスペシャリスト「ドメーヌ ド クールセル」

16世紀以来家族経営のドメーヌ。長い歴史のなかでポマールのテロワールを大切に表現しながら現代的な手法も取り入れ、凝縮感があり、タニックで果実味も存分に引き出されたポマールを造り上げています。

コンフロン コトティドのイヴ コンフュロンにより品質が劇的に向上しました。 イヴ コンフロンが着任した1996年より環境に配慮した耕作を行い、有機栽培を実践。ワインの強さと各テロワールの特徴をより際立たせることを追求し、香りの優れたワインを生み出しています。

本日はブルゴーニュ　ピノ ノワールをPick Up!
ヴィンテージは2019年。樹齢40年の古樹より造られます。ブルゴーニュ ルージュにして複雑な味わい。クールセルらしいがっちりとした骨格で、ポマールの片鱗を感じさせる味わいです。

ドメーヌ ド クールセル　ブルゴーニュ　ピノ ノワール　2019
Bourgogne Pinot Noir /Domaine de Courcel

香りは赤・黒のベリーやチェリー、スミレのアロマが豊かで、ペッパーや土っぽさ、なめし革などの熟成香が続く。加えて紅茶、仄かな甘草、八角などのスパイスの香り。味わいは円やかでシームレス。ポマールに似通った力強さと集約感があり、こなれたタンニンで円熟味を感じる。熟成が進み、酸味も穏やかでしなやかな印象に。並みのヴィラージュクラスを凌駕する、正にワンランク上のACブル。温かみがあり余韻が美しい。

合う料理
牛フィレ肉のグリル、鴨肉のロースト、ジビエ、ウナギの蒲焼など。

産地: フランス　ブルゴーニュ地方
品種: ピノ ノワール100%
タイプ: 赤ワイン　ミディアム～フルボディ

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魚介類と合わせることでさらに真価を発揮！「フローレ　ピクプール ド ピネ」

生産者はフローレ。1934年に設立された、「ピクプール ド ピネ」の代名詞的な優良協同組合です。2010年よりリュット レゾネ栽培を開始。2023年に570haの全面積で「HVE（Haute Valeur Environnementale、高い環境価値）」の最高段階「レベル3」の認証を取得しています。

時に「ラングドックの宝石」と呼ばれるAOCピクプール ド ピネは、口当たりが驚くほど新鮮で、レモンやグレープフルーツを思わせる爽快な風味とたっぷりとしたコクが特徴です。このエリアは牡蠣やムール貝の養殖でも有名で、そのような魚介類と合わせることでさらに真価を発揮します。

フローレ　ピクプール ド ピネ　2023
Picpoul de Pinet /Florès

香りはレモンやグレープフルーツなどの爽やかな果実と桃、アカシアを思わせる華やかなアロマ。そして、ココナッツ、塩味のあるミネラルのノートが混ざり合う。口当たりはなめらかで生き生きとした果実感。溢れんばかりの酸味と豊富なミネラルが軸となり、搾りたてレモンやグレープフルーツのようなジューシーな風味が弾ける。適度にボディも感じられ、後味はクリアですっきりとしたフィニッシュ。余韻に塩気、心地よいほろ苦さ。

合う料理
サラダ、シーフード、牡蠣、寿司、天ぷら、和食など。

産地: フランス　ラングドック地方
品種: ピクプール ブラン100%
タイプ: 白ワイン　辛口

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ルーセット（アルテス種）のスペシャリスト「ドメーヌ　リュパン」

ルーセット ド サヴォワのクリュ、フランジー所在の4世代に渡る家族経営のドメーヌ。以前は農業も営んでいましたが、現在の当主ブリュノ リュパンにより1992年に専業のワイナリーとして新たなスタートを切りました。

ブリュノ氏は地元品種ルーセット（アルテス）のスペシャリストとして知られますが、生産規模が小さく、また生産のほとんどは両親が地元で営むレストランに来る熱心なファンが購入するため、輸出にまわることは稀な幻のワインです。

パリッと弾けるクリスピーな飲み口で、塩味と心地よいほろ苦さが余韻にのこります。

ドメーヌ　リュパン　ルーセット ド サヴォワ　フランジー　2022
Roussette de Savoie Frangy /Domaine Lupin

香りは洋梨、青リンゴ、白い花のアロマにグレープフルーツやライムなどの柑橘類、ジンジャー、ハーブのノート。ふわりと広がる爽やかなアロマ。コンポートした桃や梨のような仄かに甘いニュアンスも感じる。口に含むとフレッシュでジューシー。パリッと弾けるクリスピーな飲み口で、たっぷりとしたミネラルを含む。イーストのような香味、旨みが広がりキリっとしたドライ仕立て。後には塩味と心地よいほろ苦さ。

合う料理
サラダ、シャルキュトリ、グラタン、チーズフォンデュ、白身肉のソテー、パスタなど。

産地: フランス　サヴォワ
品種: アルテス100%
タイプ: 白ワイン　辛口

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しみじみとした旨みが溢れ出る「シャトー　フォンテーヌ ド ロービエ 2012」

フォーシー家所有のシャトー。 ワイン生産者の仕事がどうあるべきか、テロワールを人間的なスケールで伝え、ノウハウを守り、そして何よりも自然を尊重することに専念してきたフォーシー家。クリュ ブルジョワのひとつ、シャトー　ランクラサーブル ( 旧名ラフォン )を5世代にわたって引き継いでおり、このフォンテーヌ ド ロービエは彼らの別ブランドになります。

2022年にはボルドー認定ブドウ園トロフィーの「動植物 - 生物多様性の保護」部門に4年連続でノミネートされるなど、持続可能な農法を積極的に実施。2013年にはHVE（Haute Valeur Environnemental）環境価値重視レベル3を取得しています。

本日は2012VTをPick Up!

シャトー　フォンテーヌ ド ロービエ　2012
Chateau Fontaine de lAubier

香りは赤や黒のスグリ、スミレ、甘草、タイムやナツメグなどのスパイスのノート。加えてトースティなオークの香り。キノコやナッツ、土っぽいニュアンスも感じる。口当たりはなめらかで溶け込んだタンニン、程よい渋みが心地よく凝縮した果実味と豊かな酸味のバランスが良い。熟成を感じながらフレッシュさを備えており、しみじみとした旨みが溢れ出る。どっしりとしたボディ感、複雑でコクのある味わいに仕上がっている。

合う料理
赤身肉料理、仔羊や鴨肉のロースト、ビーフシチュー、ジビエ、すき焼きなど。

産地: フランス　ボルドー地方　メドック地区
品種: メルロ50%、カベルネ ソーヴィニヨン40%、プティ ヴェルド10%
タイプ: 赤ワイン　フルボディ

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クロ デュ ロワの上級キュヴェ「アラベスク　クロ デュ ロワ」

ジロンド県のワイン生産地域、リブルネ地区には数多の銘醸ワインを産出するAOCサン テミリオン、AOCポムロールなどが有名ですが、最も西に位置するAOCフロンサックも見落とせないアペラシオンです。フロンサックに格付けはありませんが、全体的に高品質でコストパフォーマンスの高いワインが多いことで知られています。ブドウはメルロ種が主体で、カベルネ フランやカベルネ ソーヴィニヨンなどがブレンドされます。

本日のワイン

アラベスク　クロ デュ ロワ　フロンサック　2016
Arabesque Clos du Roy Fronsac

18世紀から続く家族経営のシャトー、クロ デュ ロワの上級キュヴェ。 香りは野生の小さな黒い果実、イチゴ、スミレのアロマにブラックペッパーやナツメグなどのスパイスのノートが混ざり合う。加えてココアやモカ、トーストなどの香ばしさ。土っぽいニュアンスも感じられ複雑な趣がある。口に含むと円やかで、ふくよかなボディ。凝縮感のあるパワフルな味わいの中、タンニンはキメ細かくしっかりとした構造とコクをもたらしている。酸味は穏やかでバランスが良く心地よい緊張感、洗練されたフィニッシュへと導いてくれる。

合う料理
ハンバーグ、肉じゃが、豚肉生姜焼き、牛肉のオイスターソース炒め、ラム肉のローストなど。

産地: フランス　ボルドー地方　フロンサック
品種: メルロ90%、カベルネ フラン & カベルネ ソーヴィニヨン10%
タイプ: 赤ワイン　フルボディ

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