マーティン & アナ アンドルファー フェラインター シャッツ ヴァイス 2023
グリューナー フェルトリーナーは1960年から2012年に植樹、レス(黄土)とグラヴェル(砂利)の混ざる土壌。リースリングは1989年から2008年に植樹、レス(黄土)とプライマリーロック(原生岩)が混ざる土壌。畑の標高は214mから360m。
醸造: グリューナー フェルトリーナーとリースリングとも同じ日に収穫され、共にプレス。リースリングは6~8時間浸漬、グリューナーは浸漬なし。ニュートラルの大樽にて天然酵母にて発酵。6ヶ月間澱とともに熟成。瓶詰め直前にSO2をごく少量使用。
テイスティング コメント
白濁した淡いイエロー。香りはリンゴや梨、アプリコット、レモン、オレンジの花のアロマにスパイス、ハーブのノート。少しフリンティな香り。ナッツや火打石、僅かな樽のニュアンスも感じる。口に含むとフレッシュでピュア。ドライ感がありながら仄かな甘みを感じ、非常にジューシーな味わい。豊富なミネラルがしっかりとした軸となり、クリスプな酸味が味わい全体を引き締める。ボディは中庸、エレガントでしなやかな酸の余韻が心地よい。
合う料理 ほうれん草とベーコンのキッシュ、シャルキュトリ、シーフード、寿司、トマトとモッツァレラのカプレーゼなど。
2024年8月試飲
マーティン & アナ アンドルファー
『Falstaffファルスタッフ』3つ星格付ワイナリー
オーストリア カンプタール シュトラース村に畑とワイナリーを所有。造り手のマーティン アンドルファーは1983年生まれの若きヴィントナーです。彼はクロスターノイブルク ワイン学校を卒業後、ヴァッハウのクノールでインターンシップを経験。それからイタリア フリウリのロンリコ デル ニェミツでフルボディの白ワインを小樽で熟成する手法に触れ、高品質の葡萄と造り手の樽の使い方の感性との重要性を学びました。
そしてオーストラリアのアデレイド ヒルズなど海外でのワイン造りを学んだ後、両親から葡萄畑を引き継ぎ、ワイングート シュタイニンガーの次女アナとともに「マーティン&アナ アンドルファー」を設立しました。「世界のベストレストラン 50」で何度も1位を獲得したデンマークのレストラン「nomaノーマ」のワインメニューにオンリストされるなど、特に海外で高い人気を誇ります。
フィロソフィ
自然は最も強い力であるという経験から、アンドルファーでは自然と共に働く事を愛してやみません。土壌は最も賢いものだという知識から、土壌を信じるという決意で取り組んでいます。また、植物は土壌に栄養を与えると信じているから、植物を畑で育てています。ワインメーカーは職人であり、さらには芸術家であると考えています。その仕事には創造力、繊細さ、膨大な量の個性が求められます。オリジン(原産地)と情熱を一体化したワインを作るよう心がけています。