パーク エ フィス キュヴェ カルト ルージュ ミレジメ 2016
リリー ラ モンターニュ、シニー レ ローズ、リュード、ヴィレ アレラン、テシーのプルミエ クリュで生産されたブドウを使用。様々な日照条件や土壌の性質によって違った環境がワインに複雑な特徴をもたらします。
テイスティング コメント
輝きのある淡いゴールドの色調。洋梨やリンゴのコンポート、アプリコット、蜂蜜の香りと爽やかなシトラスのニュアンス。加えてナッツやアーモンド、ブリオッシュなどの芳ばしい香りがアクセント。口に含むと柔らかくクリーミーな発泡。ドライでありながらジューシーで果実味が生き生きとしている。風味にはグレープフルーツやリンゴ、菩提樹の花、ヘーゼルナッツ、クッキー。上品な酸とのバランス。それぞれの要素が優しく溶け合いエレガントにまとまっている。風味豊かな余韻。
合う料理 シーフード、魚介のグリルやマリネ、寿司、鶏肉と茸のクリーム煮、天ぷらなど。
2024年7月試飲
シャンパーニュ パーク エ フィス
ワイナリーはグラン モンターニュ ド ランスのプルミエ クリュ、リリー ラ モンターニュに位置します。“ランスの山”を意味するモンターニュ ド ランスはシャンパーニュの主要生産地の1つであり、シャンパーニュの中心地です。行政上はシャンパーニュ アルデンヌ地域圏マルヌ県に属しています。気候は大西洋の影響を受ける大陸性気候で、年間平均気温10度と冷涼な気候です。これはブドウが成熟する最低温度でシャンパーニュの生産に不可欠な高い酸のあるブドウ造りを可能にさせています。土壌は主に中生代、後期白亜紀からの様々な石灰岩で構成されています。水はけがよく、シャンパーニュに骨格とミネラルを与えてくれます。
パーク エ フィスは5つの村(リリー ラ モンターニュ、シニー レ ローズ、リュード、ヴィレ アレラン、テシー)で12.50haのブドウ畑を栽培しており、すべての区画がプルミエ クリュに区分されています。ブドウ畑はたくさんの区画に分かれており、それぞれが独自のアイデンティティを持つ美しいテロワールがワインに複雑な特徴をもたらします。栽培品種はシャンパーニュの3品種である、ピノ ノワール、ピノ ムニエ、シャルドネです。素晴らしいブドウをもたらしてくれる自然を尊重するために、ドメーヌはHEV認証(高環境価値)を取得し、持続可能なブドウ栽培に取り組んでいます。
手作業による収穫後セラーでは、ブドウの品質を大切にした圧搾工程で、3段階の果汁抽出により3つの異なる品質の果汁に分離します。圧搾の後、長時間にわたり清澄工程を行い、果汁を落ち着かせ、温度調節しながら1次アルコール発酵を行い、数週間後に澱引きします。さまざまな樽や大樽で熟成されたワインをテイスティングした後、試験管でプレ ブレンド工程をするためにセレクトし、ブレンド作業を行います。パーク エ フィス シャンパーニュは最も自然な方法で造られており彼らの優先事項と誇りは、ワインを最大限に尊重することです。そして、彼らのミレジメ シャンパーニュは、ブドウの出来が良い年にだけ造る、生産者としての権威をかけた、特別なシャンパーニュなのです。
パーク シャンパーニュの歴史は、シャンパーニュ地方出身のアキーレ パークが1905年にスタートさせました。彼はワインの造り手の家系ではなかったのですが、シニー レ ローズ地区で数世代にわたるワイン生産者の娘であるオーロール プレヴォと結婚したことで、この事業に深く携わることになりました。アキーレの息子のジョルジュが結婚した後は隣村のリリー ラ モンターニュに定住し、そこでワイナリーとセラーを新設しました。
1959年、ジェラールとニコル パーク(ジョルジュの子供たち)はいくつかのブドウ畑を取得することで家庭を発展させ続けました。パーク親子の努力によって、シャンパーニュ パーク エ フィスの事業が軌道に乗り始めました。1996年以来、4代目となるフィリップとラム パーク(現在の当主夫妻)が家族経営のビジネスを経営してきました。敷地は8haから12.5haまで拡大し、販売事業での発展につながりました。フィリップは常に先祖や彼らの惜しみない努力に思いを馳せており、この美しい家族の歴史が続くよう願っています。現在はフィリップの息子であるバティストも事業に参加し、美しい家族の物語が引き継がれようとしています。
