シャトー ド フュイッセ プイィ フュイッセ プルミエ クリュ ル クロ 2022
シャトーに隣接する区画「ル クロ」。シャトー ド フュイッセの最も偉大なテロワールのひとつであり、昔からのトップ キュヴェ(単独所有畑)。ボディはしっかりと、肉厚で肉感的、ボリューム感がありつつエレガントでバランスが良い。力強くかつ、深みがありフレッシュさも兼ね備える酒質に仕上がっています。
醗酵: オーク樽 主醗酵後、オーク樽にてマロラクティック醗酵
熟成: オーク樽熟成 10カ月(仏産、228L、新樽比率 80%) その後ステンレスタンクにて6カ月
シャトー ド フュイッセ
プイィ フュイッセをブルゴーニュ地方南部の田舎酒からコストパフォーマンスに優れたスタイリッシュな辛口白ワインへと導き、世界に大きく広めたのが、5世代にわたってシャトー ド フュイッセを守るヴァンサン家。現当主は4代目のジャン ジャック ヴァンサンですが、造りの方は醸造学のディプロマをもつ息子のアントワーヌが取り仕切ります。
シャトーは15世紀に作られた五角形の塔とルネサンス様式のポーチが特徴的で、総計35haのブドウ畑を所有します。プイィ フュイッセには3つの単一区画もの、「ル クロ」「レ コンベット」「レ ブリュレ」があり、「テット ド クリュ」と呼ばれるキュヴェは最良の区画を選び抜きアッサンブラージュしたものです。また、「ヴィエイユ ヴィーニュ」は1929年に植樹された古木も含め、若くても30年以上、平均樹齢50年のブドウから造られています。
栽培方法はリュット レゾネを実践。醸造は、圧搾後の果汁は12〜18時間のデブルバージュののちアルコール発酵。サン ヴェランとマコン ヴィラージュにはタンクを用い、テット ド クリュは7割がオークの小樽(新樽は25%)、3割がタンクでの醸造となります。単一区画ものとヴィエイユ ヴィーニュは100%樽発酵・樽熟成。レ ブリュレとヴィエイユ ヴィーニュは新樽100%、ル クロの新樽率は70%、レ コンベットには新樽を用いず、3〜5年使用済みの古樽で醸造を行います。
マロラクティック発酵はヴィンテージごと酸のバランスを見たうえで決め、2003年や2009年のようにまったくしない年もあります。2009年はバトナージュもしませんでした。ジャン ジャックの時代は樽香が顕著に感じられたシャトー ド フュイッセのプイィ フュイッセですが、アントワーヌが醸造を見るようになり、より洗練され、バランスのとれたワインへと進化しました。新樽100%のレ ブリュレさえ、新しい時代を予感させるスタイルです。