ドメーヌ シュヴィヨン シェゾー ニュイ サン ジョルジュ オー サン ジュリアン 2020
テイスティング コメント
紫がかった濃いルビー / ガーネットの色調。香りはブラックチェリーやラズベリー、カシスなどの果実にバラ、甘草、スパイスのノートが混ざり合う。シナモン、オレガノのようなハーブの香り。スモーキーな木樽の香りが複雑なニュアンスを醸し出している。口に含むとなめらかで凝縮感があり、骨格がしっかりとした厚みのある味わい。現時点では若くジューシーさが際立っているが、長期熟成により洗練され皮革やジビエ、土っぽさが表れる。すぐ飲むのであればデカンタージュ、または早めの抜栓がおすすめ。力強さとまろやかさを兼ね備えたっぷりとした旨みがある。
合う料理 牛やラム、鴨肉のロースト、スペアリブ、ジビエなど。
2024年6月試飲
ドメーヌ シュヴィヨン シェゾー
1887年にウジェーヌ=フランソワ シュヴィヨンにより創業、1947年には今も保有するニュイ サン ジョルジュ 1er Cru レ サン ジョルジュを所有するようになり、ワイナリーとして⼤きく成⻑を遂げます。ニュイ サン ジョルジュの街中にカーヴを構え、⾃社ブドウ畑約8haを保有しており、15のアペラシオンのワインを4世代に亘って⽣産しています。
1963年からは先代がミシェル シェヴィヨンの名でワイン造りを⾏っていましたが、2000年以降にミシェルの娘/ クレールが現当主/フィリップ シェゾーと結婚したことをきっかけに、ドメーヌ名もシュヴィヨン シェゾーへと新たに⽣まれ変わりました。家族代々引き継がれる伝統を重んじながらも、新たな栽培・醸造技術を積極的に取り入れると同時に、環境への配慮も⽋かすことはありません。
ブドウは⼿収穫後に素早くワイナリーへ運ばれ、破砕・除梗後の約1週間にわたるコールドマセラシオンや発酵時のピジャージュを通じて、より⼀段濃い⾊合いと華やかなアロマが引き出されます。区画別に12〜16ヶ月の樽熟成を行い、テロワールを最⼤限に引き出すことを⼤切にしています。綺麗な酸が主体のクラシカルな味わいが特徴で、透き通るような香りは⾮常に魅⼒的です。