産地:フランス ボルドー地方 ブール
品質分類・原産地呼称:A.O.C.コート ド ブール
栽培方法:サステナブル
品種:メルロ50%、カベルネ ソーヴィニヨン25%、マルベック25%
タイプ:赤ワイン フルボディ
アルコール度数:14%
容量:750ml
シャトー ド リドンヌ キュヴェ スブリミ 2015
Château de Lidonne
Cuvée Sublimis
コート ド ブール
シャトー ド リドンヌ キュヴェ スブリミ 2015
15世紀から続く非常に古いシャトー。完熟したラズベリーや新鮮な腐葉土などフレッシュな香り。果実の甘味と滑らかな口当たりが心地よい味わいです。 醗酵:コンクリートタンク、熟成:コンクリートタンク熟成12カ月。
テイスティング コメント
艶のある濃いガーネットの色調。香りは、ラズベリーやプルーン、ドライイチジクの果実香。さらに、クローブやナツメグといったスパイスの香り。微かなオレンジピールの柑橘系のアクセントが、フレッシュさと熟成の奥行きを巧みに融合させている。口に含むと、滑らかなテクスチャー。比較的しっかりとした酸味があり、果実のフレッシュさが長く持続する。10年の熟成を経ているが、若々しく甘酸っぱい果実感は、スパイシーさとともに、豊かな層を形成。瑞々しさは余韻まで続く。フレッシュな果実とスパイスのノートが、料理とともに味わうことでその真価を発揮する。
合う料理 仔羊のロースト、牛肉の赤ワイン煮込み、ハンバーグ、鶏肉の煮込み、すき焼きなど。
2025年7月試飲
フランスAOCワイン事典(発行者 株式会社 三省堂)より抜粋
コート ド ブール Côtes de Bourg
ジロンド河右岸、メドック地区の対岸に位置するブライエ ブルジェ(Blayais Bourgeais)地区に属するアペラシオン。「月の港」と称えられるボルドー市の北約35km、ドルドーニュ河がジロンド河に合流する地点にあるブール村を中心とするこの生産地は、辛口の白と赤を産出しているが、赤の生産量が多く、白はわずかである。
ブドウ畑は太陽の恵みを最大限に受けることのできる斜面に広がっており、また河口にあるため、大量に流れる水の影響で夏も冬も気温が緩和されるという自然条件に恵まれている。ブールの町はかつては漁師やブドウ栽培者、船乗りが行き交う活気のある港町で、ワインや錫、石材の交易、漁業で栄えた。
ガロンヌ河とドルドーニュ河が合流し、大西洋へ注ぐジロンド河は、ワインの生産を育んできただけでなく、水産物にも恵まれている。ヨーロッパ最大の河口部では、ウナギやその稚魚、小エビ、ニシンの一種、スズキなどが獲れるが、特にウナギが有名で、ボルドーワインと少量のアルマニャック(またはコニャック)、エシャロット、ベーコンで味付けした「ウナギのボルドー風」という地方料理がある。
テロワール
ジロンド河の河口右岸にあり、畑は日照を最大限に得られる向きに広がり、それがワインの色の濃さをもたらす。河口に近いために、流水が斜面の強い日照を和らげ、冬も夏も気温が緩和される。 土壌は比較的重い粘土石灰質が主で、その基盤には多孔性の石の層があり、排水性に優れている。メルロ種は特にこの土壌に適し、またカベルネ・ソーヴィニヨン種もこの肥沃な土壌から成長に必要なあらゆる恩恵を受けている。