Chambolle-Musigny
/Domaine Digioia-Royer

ディジオイア ロワイエ　シャンボール ミュジニー　2022

コンクール村の「アン ドゥフォワ」の単一区画で0.51ha。樹齢約45～50年のVV。新樽率18%で12ヵ月間樽熟成。 より冷涼なオート コート ド ニュイのミクロ クリマ（微細気候）を丁寧に理解し、繊細で上品な口当たりの中に、果実の旨みがしっかりとのった作品に仕上がっています。

テイスティング コメント

深みのある、紫がかったルビーの色調。香りは赤い果実、ブラックベリー、プルーンなどの果実香。さらに、スミレの花の香りが華やかさを添え、トリュフや下草、スパイスのニュアンスが加わることで、複雑さと深みを感じさせる。口に含むと、滑らかでリッチな果実味が広がり、凝縮感がありながらも早くから楽しめる柔らかさを持っている。タンニンがしっかりと感じられ、ベルベットのような質感が口内を包み込む。エレガントな印象を与えつつ、果実の甘さと酸味が見事に調和し、全体の構成を引き立てる。豊潤で、長く続くアフター、果実とスモーキーなオークのフレーバーが心地よく残る。

合う料理　鴨・仔羊のロースト、キノコのリゾット、赤身マグロのタプナードソース、すき焼きなど。

2025年5月試飲

ディジオイア ロワイエ

1930年代にヴィクトル モレッティによって創設された三代にわたるワイナリーです。1984年に娘のジュヌヴィエーヴ ロワイエ モレッティに引き継がれ、その後1999年に義理の息子ミシェル ディジオイアが、ボーヌでのワイン研修を経て経営を引き継ぎました。現在、5ヘクタールの畑には、地域・村・プルミエ クリュの区画があり、シャンボール ミュジニー、ニュイ サン ジョルジュ、サヴィニー レ ボーヌ、オート コート ド ニュイなどで栽培しています。販売は個人、専門業者、輸出など多様化しており、2003年以降はすべてのワインを自社で瓶詰めしています。

ドメーヌでは、環境に配慮したリュット レゾネでブドウを栽培しており、2019年から「ハイ バリュー エンバイロメント（HVE）」の認証を取得しています。この認証は、環境に優しい農法を評価・推進するもので、技術的な評価を通じてその取り組みが証明されています。除草は化学薬品を使わず、芽摘みや間引き、葉刈りなどの作業は手作業で行われています。収穫も手作業で行い、完全に除梗しています。樽での熟成は、ほとんどのワインで6〜18ヶ月行われており、醸造所と貯蔵庫はシャンボール ミュジニー村の中心に位置しています。

2000年ヴィンテージから各国の錚々たるインポーターが取扱いを開始し、フランスにおけるワイン評論の第一人者ミッシェル ベタンヌから「極めてシャンボールらしい味わいである」と絶賛されるなど、優秀な造り手としての評価を着実に高めてきました。『ぶどうを完璧な状態で収穫することだけのために、毎日働いているといっても過言ではありません』（ミシェル ディジオイア）。好きな言葉は「情熱」。シャンボール新世代のトップランナーのひとりです。