産地:フランス ロワール
原産地呼称:A.O.C. サンセール
栽培方法:リュット レゾネ
品種:ソーヴィニヨン ブラン100%
タイプ:白ワイン 辛口
アルコール度数:12.5%
容量:750ml
ドメーヌ ド テール ブランシュ サンセール ブラン 2023
Sancerre blanc
/Domaine de Terres Blanches
ドメーヌ ド テール ブランシュ サンセール ブラン 2023
石灰質の硬い石の土壌であるカイヨットや、石灰質豊富な白いキンメルジャン マール土壌のテール ブランシュなど、サンセールに代表的な複数の土壌の区画をブレンド。フレッシュなハーブ、シトラス、白い果実の瑞々し香り。大きく広がりのある味わいには、複数の区画がもたらす様々なエッセンスがバランスよくちりばめられています。醸造・熟成:ステンレスタンクで発酵、澱と共に6-8ヶ月熟成
テイスティング コメント
外観は輝きのある淡いイエロー、微かにグリーンのトーン。香りは、シトラスのフレッシュなアロマ。続いて熟れたリンゴや桃などの甘美な香りが広がり、さらにハーブ、白い花の繊細な香りが加わる。スパイシーなニュアンスも感じられ、微かに石やスモーキーな香りが背景に漂う。口に含むと、クリスプでフレッシュな酸味が心地よく広がり、生き生きとした果実味が伸びやか。ミネラル感としっかりとした骨格が感じられ、ワイン全体に力強さを与えている。ジューシー、かつ旨みがあり、ボディは中庸。洗練された美しさ、余韻はすっきりとドライで、エレガントなアフター。果実の余韻とともにミネラル感が心地よく残る。
合う料理 生牡蠣、白身魚のカルパッチョ、鶏肉のハーブ焼き、クリームコロッケ、寿司など。
2025年4月試飲
ドメーヌ ド テール ブランシュ
多様なテロワールを表現
ドメーヌの所有畑は35ha、その内15haをサンセール、18haをコトー デュ ジェノワが占めています。サンセールの畑はテロワールが多様で、土壌ひとつとってもテール ブランシュと呼ばれる石灰豊富なキンメリジャン マール土壌や、カイヨットと呼ばれる石灰質の硬い石の土壌など、バラエティに富んでいます。生産者ジャン ルイは各畑に備わる個性に着目し、二人の息子のアルノーとローランとともに、それぞれのテロワールが持つ独自のキャラクターを理解し、それを表現したワイン造りに励んでいます。
ワインはセラーではなく畑で生まれるという信条の下、殺虫剤や除草剤の使用を段階的に止め、各区画に合った畑仕事を模索しました。彼らが目指すのは、「素晴らしい凝縮感を備え、テロワールがもたらす豊かさに満ちた粒の小さなブドウを得ること」。剪定や芽かき、グリーンハーヴェストで収量を制限し、収穫、選果、醸造はもちろん区画ごとに行っています。発酵・熟成には、各畑のキャラクターに合わせてステンレスタンクやバリックを使い分けています。
ドゥルノンクールによる大小様々な改革
ドメーヌの取得から15年、テロワールごとにワインを手がけるものの、彼らは何かが足らないと感じていました。そこで、土壌へのアプローチを見直すため、2013年にステファン ドゥルノンクールにコンサルタントを依頼。土壌とテロワールの違いにこだわるこの偉大な醸造家はまず、除草剤の使用を完全に中止し、ブドウ畑に穀物を植えるというユニークな手法を導入しました。穀物との生存競争が発生することで、ブドウは地表に根を広げるのではなく、地中深くに根を伸ばすようになり、更に穀物の根が土を自然にほぐして酸素を送り込み、土中の微生物を活性化させます。ドゥルノンクールの大小様々な改革は、ジャン ルイ サージュ親子が求めていた最後のピースをもたらしました。それぞれのテロワールの個性が一層クリアにワインの中に表現されたことを感じた彼らは、新たなドメーヌとしてその作品をリリースすることを決意しました。サンセールを代表する土壌のひとつであり、彼らのワインを特徴づける土壌に因み、ドメーヌはテール ブランシュと名付けられました。
フランスの主要ワインガイドBettane+Desseauveは、いち早くこの新生ドメーヌに注目し、「初ヴィンテージから、ワインは非常に出来が良い。まだこのドメーヌの新たな道は始まったばかりだが、ふくよかさ、緊張感が素晴らしい」というコメントともに、ロワール地方で大きく躍進する醸造所として取り上げています。