産地:フランス ロワール
原産地呼称:A.O.C. コトー デュ ジェノワ
栽培方法:リュット レゾネ
品種:ソーヴィニヨン ブラン100%
タイプ:白ワイン 辛口
アルコール度数:13.5%
容量:750ml
ドメーヌ ド テール ブランシュ コトー デュ ジェノワ アルシミー 2022
Coteaux du Giennois
Alchimy
/Domaine de Terres Blanches
ドメーヌ ド テール ブランシュ コトー デュ ジェノワ アルシミー 2022
コトー デュ ジェノワはサンセールのすぐ北に位置するアペラシオンで、ソーヴィニヨン ブランのお手本となる素晴らしいアロマとミネラルのタッチを備えたワインを生みます。ドメーヌの畑はロワール河を見下ろす丘にあり、土壌は石英が混ざった粘土質。フレッシュハーブの生き生きとしたアロマに白い果実のフローラルな香り。柔らかな果実に細かな酸。余韻にはスモーキーさが漂います。醸造・熟成:ステンレスタンクで発酵、澱と共に4-6ヶ月熟成
テイスティング コメント
淡いレモンイエローの色調、微かにグリーンのトーン。香りはフレッシュ、かつフルーティーで、シトラス、梨、白桃などの果実香。さらにハーブ、ミントやバジルの清涼感が心地よく、微かなスパイスのノートが奥行を与えている。口に含むと、クリスプで爽やかなアタック。生き生きとしたクリアーな酸味に、ミネラル感がしっかりと感じられ、ジューシーな味わい。非常にバランスが取れており、スマートな個性。すっきりした飲み心地で、アフターに仄かな塩味を感じる。
合う料理 シーフードのグリル・テリーヌ、鶏肉のハーブ焼き、フライ、寿司、チーズタルトなど。
2025年4月試飲
ドメーヌ ド テール ブランシュ
多様なテロワールを表現
ドメーヌの所有畑は35ha、その内15haをサンセール、18haをコトー デュ ジェノワが占めています。サンセールの畑はテロワールが多様で、土壌ひとつとってもテール ブランシュと呼ばれる石灰豊富なキンメリジャン マール土壌や、カイヨットと呼ばれる石灰質の硬い石の土壌など、バラエティに富んでいます。生産者ジャン ルイは各畑に備わる個性に着目し、二人の息子のアルノーとローランとともに、それぞれのテロワールが持つ独自のキャラクターを理解し、それを表現したワイン造りに励んでいます。
ワインはセラーではなく畑で生まれるという信条の下、殺虫剤や除草剤の使用を段階的に止め、各区画に合った畑仕事を模索しました。彼らが目指すのは、「素晴らしい凝縮感を備え、テロワールがもたらす豊かさに満ちた粒の小さなブドウを得ること」。剪定や芽かき、グリーンハーヴェストで収量を制限し、収穫、選果、醸造はもちろん区画ごとに行っています。発酵・熟成には、各畑のキャラクターに合わせてステンレスタンクやバリックを使い分けています。
ドゥルノンクールによる大小様々な改革
ドメーヌの取得から15年、テロワールごとにワインを手がけるものの、彼らは何かが足らないと感じていました。そこで、土壌へのアプローチを見直すため、2013年にステファン ドゥルノンクールにコンサルタントを依頼。土壌とテロワールの違いにこだわるこの偉大な醸造家はまず、除草剤の使用を完全に中止し、ブドウ畑に穀物を植えるというユニークな手法を導入しました。穀物との生存競争が発生することで、ブドウは地表に根を広げるのではなく、地中深くに根を伸ばすようになり、更に穀物の根が土を自然にほぐして酸素を送り込み、土中の微生物を活性化させます。ドゥルノンクールの大小様々な改革は、ジャン ルイ サージュ親子が求めていた最後のピースをもたらしました。それぞれのテロワールの個性が一層クリアにワインの中に表現されたことを感じた彼らは、新たなドメーヌとしてその作品をリリースすることを決意しました。サンセールを代表する土壌のひとつであり、彼らのワインを特徴づける土壌に因み、ドメーヌはテール ブランシュと名付けられました。
フランスの主要ワインガイドBettane+Desseauveは、いち早くこの新生ドメーヌに注目し、「初ヴィンテージから、ワインは非常に出来が良い。まだこのドメーヌの新たな道は始まったばかりだが、ふくよかさ、緊張感が素晴らしい」というコメントともに、ロワール地方で大きく躍進する醸造所として取り上げています。