Fixin 1er Cru
Clos Napoléon
Monopole
/Domaine Pierre Gelin

ドメーヌ ピエール ジュラン　フィサン　プルミエ クリュ　クロ ナポレオン　モノポール　2020

ナポレオン1世の名を冠したジュラン家の単独所有畑。以前は「オー シュゾ」として登録されていましたが、ナポレオン1世がエルバ島流刑の際に同行した当時畑の所有者であった皇帝衛兵隊クロード ノワゾ将軍により改名されました。ラベルにはノワゾ氏がナポレオン1世の再起を願い、著名な彫刻家フランソワ リュード氏に制作依頼した「覚醒するナポレオン」像が描かれています。平均樹齢50年以上。

テイスティング コメント

紫がかった深いルビーの色調。香りは熟したラズベリーやチェリーに、オレンジ、微かなミントのアロマ。さらに繊細なスミレの花のアロマが加わり、優雅さを演出する。背景にウッディやタバコ、スモーキーな香り、これは複雑さをもたらし、胡椒のようなスパイスのニュアンスがアクセント。口に含むと、シルキーでしなやか。タンニンは継ぎ目が無く果実味と見事に調和。ミネラルを含み繊細で、心地よい酸味が全体を引き締める。適度にコクが備わっており、野性味がありピュア、素晴らしいフィネスを持ち合わせている。果実の甘さとスパイシーさが絶妙に絡み合い、エレガントな仕上がり。余韻にダークチョコレート、微かなハーブが残る。

合う料理　鴨のロースト、牛のリブステーキ、鶏肉のシチュー、春巻き、パエリアなど。

2024年12月試飲

ドメーヌ ピエール ジュラン

コート ド ニュイの老舗、フィサン村名門ドメーヌ

ジュラン家は、1830年頃からこの村でワイン造りを行ってきました。正式にドメーヌとして設立されるのは、1925年3代目ピエール ジュランの時です。現在は5代目のピエール エマニュエルが継承し、フィサン村とジュヴレ シャンベルタン村の約13haの所有畑から卓越したワインを産み出しています。

中でも代表的な畑は、フィサンで最も評価の高いプルミエ クリュの一つで、ジュラン家モノポールの「クロ ナポレオン」。シトー派の僧侶による開墾を起源に持つこの畑は、1850年頃、ナポレオン１世の名により石垣が築かれました。

所有する全ての畑は2015年より、完全にビオロジックに転換。収穫は同村の近隣よりも遅く、低収量を守り得られた高品質のぶどうは、20～22ヶ月間樽熟成（新樽比率は低めで10～25%）、さらに1～2年瓶熟成させてから満を持してリリース(村名クラス以上)。環境に配慮した最新設備のセラーを建造し、伝統を重んじながらも、絶えず品質向上を求め進化させています。