産地:フランス ジュラ
品質分類・原産地呼称:A.O.C.コート デュ ジュラ
栽培方法:ビオディナミ
品種:シャルドネ70%、サヴァニャン30%
タイプ:白ワイン 辛口
アルコール度数:13%
容量:750ml
ドメーヌ ベルテ ボンデ コート デュ ジュラ トラディション 2018
Côtes du Jura
Tradition
/Domaine Berthet-Bondet
ドメーヌ ベルテ ボンデ コート デュ ジュラ トラディション 2018
ジュラワインの入門として最適。複雑な風味が絶妙に絡み合う重厚で骨格のしっかりしたスタイル。品種は別々に2年間産膜酵母に漬けて樽熟成し最後にブレンド。シャルドネの酸化のスピードはサヴァニャンとそんなに変わらないが安定しているのは2年がMAXと考えている。 ナッツの香ばしさ、パイナップル、オレンジの皮など複雑な風味。長い余韻。シェリーの様な香りはソトロンという科学物質から生まれる。
土壌:砂利混じりの泥灰質、発酵:ステンレスタンクにて5~8日間の全房、熟成:228L樽でウィヤージュなしで2年間熟成。
テイスティング コメント
外観は輝きのあるイエロー。香りは、サヴァニャン特有のナッツや胡桃、干しイチジク、そしてエキゾチックなスパイスのノート。熟した白い果実やドライハーブ、蜜蝋、酸化的な香りが漂う。口当たりはふくよかでクリーミー。豊かな酸味とミネラルが味わいを上品にまとめ上げ、じんわり広がる旨み。香りに見られる仄かな甘いスパイスのニュアンスがアクセント。木材やトースト、さらにレモンやアプリコットなどの果実感が後半にかけて伸びていく。余韻にナッツ、塩気を伴い長く続くアフター。酸の余韻が心地よい。
合う料理 ソーセージ、燻製魚、ローストチキン、キノコ料理、カレー、チーズフォンデュなど。
2024年11月試飲
ドメーヌ ベルテ ボンデ
名うての理論派、生産者として高い評価を受けている「ジュラ」を代表する造り手。
1985年ヴィニュロンではなかったシャンタル、ジャンの夫妻が50年近くの間、ワインを生産していなかったドメーヌを引き継ぎました。現在は娘のエレーヌがメインとなっています。近年大いに注目を集めるブドウ品種、「サヴァニャン」から造られるヴァン ジョーヌとは、フランス語で「黄色ワイン」の意味で、スイスとの国境に隣接するブルゴーニュ=フランシュ=コンテ地域圏のジュラ県特産ワインです。この黄色ワインの最高峰とされるのがジュラ県のコミューン、シャトー シャロンのテロワールが生み出すヴァン ジョーヌ。ベルテ ボンデは、名うての理論派生産者として、高い評価を受けているシャトー シャロンの造り手です。
モンペリエで農学修士を取得したジャンとシャンタルのベルテ ボンデ夫妻は、シャトー シャロンに移り住み、1984年に当地の修道院が属していた貴族、フランコントワーズ家の2つの紋章が玄関扉上にシンボリックに配置され、アーチ型の地下室も備えた16世紀建設のメゾンを購入。同時に3haのブドウ畑も手に入れました。1985年に初収穫。現在はシャトー シャロンにスー ロッシュ、ガイヤルドン エ レヴュー、ボーモンの3つのリュー ディで4.5ha、コート デュ ジュラに10.5ha、計15haのブドウ畑を所有しています。ブドウの樹の大部分は1980年代に植えられたもので、その他は1990年代と2000年代に植樹されています。
シャトー シャロンの畑の傾斜はきつく、機械化は困難なため、ブドウ栽培には多くの労力が必要ですが、これを全て繊細かつ丹念な手作業でこなしています。またビオロジック栽培を実践しており、2013年より全てのワインが有機認証を取得しています。醸造においてもより自然な手法を採り、天然酵母で発酵させています。
翻訳家としてブリュッセルで働いていた娘のエレーヌが2013年からワイン造りを志し、ブドウ栽培醸造学校でブドウ栽培の研究を再開しました。ちなみに彼女は仏語、英語のほかにドイツ語、ポーランド語も出来るそうです。2015年に卒業証書を取得。同時に長年にわたって、父ジャンから栽培、醸造のノウハウを受け継ぎ、2018年にドメーヌの新しい当主となっています。シャトー シャロンのみならず生産するワインに共通するのは過剰な抽出感のないエレガントな仕上がり。長期熟成が可能なフィネスのあるものばかりでドメーヌの評価をゆるぎないものにしています。