産地:スペイン レバンテ地方
品質分類・原産地呼称:D.O.アルマンサ
品種:ガルナッチャ ティントレラ85%、モナストレル15%
タイプ:赤ワイン フルボディ
アルコール度数:15%
容量:750ml
ボデガス アタラヤ ラ アタラヤ デル カミーノ 2021
La Atalaya Del Camino
/Bodegas Atalaya
(Gil Family Estates)
ボデガス アタラヤ ラ アタラヤ デル カミーノ 2021
ワイナリーを代表するワインで、良い状態になるまで樽熟させます。畑は標高700~1000mで、土壌は石灰質です。手摘みで収穫し、収穫量は26hL/haです。モナストレルを入れることで、デリケートさを出しています。発酵前に低温でプレマセラシオンを行なった後、ステンレスタンクで発酵させます。マロラクティック発酵は樽で行います。そしてフレンチオークの新樽で12ヶ月熟成させます。ろ過も清澄もしません。素晴らしい骨格と持続性があり、非常にバランスのとれた味わいです。ラベルは、標高の高い畑なので天使をイメージし、大天使ミカエルをモチーフとしています。
テイスティング コメント
赤紫がかったエッジの深いガーネット、黒みが強くグラスの底は見えない。香りはブラックベリーやブラックチェリー、カシスなど熟した黒果実を基調に、プルーン、ラベンダー、ナツメグやブラックペッパーなどのスパイスのノート。加えて樽由来のバニラやビターチョコ、エスプレッソの香り、皮革、ジャーキー、ミネラルのノートが混ざり合う。アタックは強く濃厚な果実味が溢れんばかりに広がり、たっぷりとした旨み、エキス分が充実している。甘いタンニンが絡み合う肉厚なボディとシルキーなテクスチャーが印象的。グリセリン分を豊富に含み、アルコール感のある力強い酒質はこのクラスとしては傑出している。しっかりとした構造、インパクト抜群の果実味と深いコクが備わっている。飲み応えのあるリッチなフルボディ。
合う料理 赤身や白身肉のグリルやロースト、肉と野菜煮込み、パエリア、チーズであればブルーチーズやスモークチーズなど。
2016年3月試飲(2013年ヴィンテージ)
ボデガス アタラヤ
旧来のフミーリャのイメージ刷新の立役者となった生産者、ボデガス フアン ヒル。ワイン アドヴォケイトで極めて高い評価を受け、世界的な注目をフミーリャに向けさせました。ボデガス アタラヤはそのボデガス フアン ヒルをはじめとするヒル ファミリー エステーツのブランドの一つです。
アタラヤとは、ワイナリーのある場所の名前で、「監視の塔」という意味です。畑は100haあり、3ヶ所に分かれていて、海抜は800~1,000mです。日差しは強いのですが、涼しい環境です。高樹齢よりも標高が高いことの方が大切で、涼しい気温により葡萄がゆっくり熟成出来るからです。樹と樹が離れているため、斜面の向きに関係なく、日は満遍なく当たります。土壌は白亜質で石灰岩の多い畑です。
ガルナッチャ ティントレラは、スペインではアルマンサでしか見られない土着品種です。ガルナッチャの別名ではなく、全くの別物で、ガルナッチャとプティ ブーシェの交配種です。ガルナッチャよりもゆっくりと熟成するため、味わいに深みのある葡萄となります。
ヒル ファミリー エステーツ
現当主はミゲル ヒル。9人兄弟の6番目です。1916年に曾祖父フアン ヒル ヒメンスがフミーリャにワイナリーを設立した時から歴史が始まります。その息子(ミゲルの祖父)ゲレロもワイン造りに関わり、孫にあたるゴンザレス(ミゲルの父)が引継ぎ、兄弟とともにワイナリーを強固なものになり、現在に至っています。
ヒル ファミリー エステーツでは各地に醸造・販売拠点を設けています。一つのワイナリーを大きくするのではなくて、質の高い小さなワイナリーを複数持つ方が、最終的に品質を高く保て、消費者に喜ばれると考えています。そのため、それぞれのワイナリーは D.O.も醸造責任者も違いますが、その営業活動から運営のコンセプトに至るまで、まるで一つの会社のように成り立っているのです。80%が輸出で、スペイン国内向けは20%です。
グループのワイナリーの共通のコンセプト
1.土着品種にこだわる
2.古い樹齢の保護と伝承
3.知名度は低くても、伝統的な上質なワイン地域への参入